秋の食材、今回は里芋です。
煮物で食べることが多いでしょうか。関西地方ではお月見の時にお供えされることがあります。北海道や東北地方でもお供えされるそうです。団子派?里芋派?おうちはどちら派?
里芋の歴史は古く、縄文時代に渡来したそうです。じゃがいもやさつまいもが江戸時代に入ってくるまで「いも」とは里芋のことでした。
「芋薬(いもやく)」として里芋を生のまますりおろして、腫れ物や火傷、高熱の治療に外用薬としても用いられてきたそうです。生姜や小麦粉を混ぜ、湿布として患部に貼る民間療法が今でも紹介されています。
里芋は主成分が炭水化物で、食物繊維やビタミンB₁、カリウムが多く含まれます。水分が多く含まれるので他の芋類に比べ低カロリーです。
里芋の特徴に「ぬめり」があります。ぬめりの成分は「ガラクタン」と呼ばれる成分で、ガラクタンには消化の促進、粘膜の保護や炎症を抑える効果があります。