弥生時代に日本に渡来したといわれている桃は生命力が強いことから邪気を払う力があるとされ、「長寿の果物」と呼ばれることもあります。桃の節句には桃の花を飾り、魔除けに桃酒を飲む風習もあったりします。
国内で盛んに栽培されるようになったのは明治時代以降で、山梨県、福島県、長野県などで多く生産されています。
果肉には食物繊維のペクチンが多く含まれていて整腸作用や美肌効果があり、桃の葉にはあせもやかぶれなどの皮膚トラブルや美肌に良いといわれ、入浴剤やローションに使われていたり、ブレンド健康茶に配合されていたりもします。
皮の近くにあるポリフェノールのカテキンには、活性酸素を除去してくれる作用や、抗菌・抗ウイルス作用があります。カリウムには血圧を下げる効果があり、クエン酸やリンゴ酸は夏場の疲労回復に効果を発揮します。