サヤエンドウには完全に熟した豆を食べる「えんどう豆」と早採りしてさやごと食べる「サヤエンドウ」、豆がある程度熟した柔らかい状態で収穫する「グリンピース」と状態によって呼び方が変わります。「きぬさや」と呼ばれるのはサヤエンドウの中でも特にサヤが薄い品種です。サヤが肉厚で豆も太っている「スナップエンドウ」はアメリカの品種で、これもサヤエンドウの仲間です。

豆類と緑黄色野菜の両方の栄養が取れるので、たんぱく質やβ-カロテン、ビタミンC、食物繊維などが多く含まれています。他にはリジンという必須アミノ酸があり、カルシウムの吸収を促進したり、肝機能を強化したり、集中力を高める効果もあります。

豆ご飯に使うグリンピースはサヤから出すとすぐに固くなるため、サヤ付きを購入し、調理の直前に取り出すことで柔らかく、この時期にしか味わえない風味を味わうことができます。