今回は茶碗蒸しに入っている(ことが多いかな?)百合根についてです。
百合根は食用のオニユリ、コオニユリ、ヤマユリなどの球根の部分で、形状はいくつかの鱗片が重なった形をしていて、このような球根は鱗茎(りんけい)と呼ばれます。
百合根を種球から栽培をして、食べられるようになるまでに6年ほどの時間がかかるため、育っていく間に養分も蓄えられていくために漢方薬としても用いられるほどです。
滋養強壮や咳止め、利尿効果の他にも精神を落ち着かせる鎮静作用があるので、安眠にも効果があると言われています。
この鱗茎を食べるのは日本と中国くらいで、日本産で流通しているものはほとんどが北海道産です。
中華料理では炒め物に用いられることが多いようですが、料理のアプリで検索してみたところ、煮物、焼き物、揚げ物、ポタージュなど、さまざまな食べ方が紹介されており、色々楽しめそうです。
百合根は炭水化物が主成分で、根菜類としては多めのタンパク質を含みます。カリウムを豊富に含んでおり、茹でたりなどの調理による損失が少なく、効率よく摂取できることが大きな特徴です。