冬になるとみかんを箱で購入してこたつのテーブルの上にみかんの皮の山ができるのが我が家の冬の風物詩なのですが、その風景は他の家でも見ることができるのでしょうか?

みかんは日本書紀や魏志倭人伝にも登場するほど古く、橘(たちばな)というみかんが自生していたといわれています。現在の代表的なみかんは温州(うんしゅう)みかんという品種で、中国から日本に伝わった柑橘類の仲間を祖として日本で独自に生まれました。江戸時代頃から食べられていたそうですが、全国的に栽培されるようになったのは明治時代に入ってからです。寒さに弱いため雪の降らない温暖な地域で育てられます。

みかんにはビタミンCが多く含まれているので、風邪の予防や美肌に効果があるのは有名です。うす皮やすじの部分には抗アレルギー作用や抗炎症作用があるので、残さず食べてこれらの効果を取り入れたいところです。皮の部分は漢方で陳皮(チンピ)と呼ばれていて、食欲不振や吐き気、風邪の時の発熱・咳・痰の改善などの薬効があり、食べる漢方とも呼ばれる七味唐辛子の材料の1つにもなっています。