季節外れの暑さがありましたが、そろそろ冬の準備も始まる頃ということで、冬の食べ物に入りたいと思います。

一年じゅう手に入れることもできる大根ですが、旬は冬、冬の食材になります。この時期に収穫された大根は寒さにより甘味がぐんと増します。煮ても焼いても漬けても生食でも美味しく食べられる万能野菜です。

春の七草で「すずしろ」と呼ばれ、正月料理で弱った胃腸を整える効果があります。というのも、根の部分に含まれる数種類の酵素は、でんぷんを分解するアミラーゼ、タンパク質を分解するプロテアーゼ、脂質を分解するリパーゼ、発がん性物質を解毒するオキシターゼなど。食べたものを消化するお手伝いをしてくれます。酵素は熱に弱いので、おろして食べる方がおすすめになります。

ビタミンやミネラルは根の部分よりも葉に多く含まれているので、炒めたり、ふりかけにしたり、菜飯などで、栄養をいただきましょう。

貝割れ大根は大根の新芽を食べているのですが、新芽が美味しく育つように品種改良されているものなので、土に植えても大根にはならないそう。試された方おられますか?