野生のキャベツを改良したもので、カリフラワーの原型。別名「芽花野菜」「緑花野菜」といい、原産は西地中海沿岸で、イタリアではローマ時代より薬効の高い野菜として熱心に栽培されてきました。ほぼ一年中出回っていますが、日本で本格的に栽培され始めたのは1980年代に入ってからです。

緑黄色野菜の代表格で食べているのはつぼみとその茎になります。強い抗酸化力を持ち、抗がんや解毒作用のある成分(スルフォラファン)が含まれますが、その成分は発芽3日目の新芽(ブロッコリースプラウト)に最も多く含まれているといわれています。

血圧を下げる働きのあるカリウム、カルシウムの働きを助けるビタミンK、体内でビタミンAに変わるβ-カロテンや肌を美しくするビタミンCなども含まれます。ビタミンCは水溶性で熱にも弱いため、茹でると減ってしまいます。切り口から流れ出るのを少なくするために大きめに切り、茹でるよりも蒸したほうが成分は多く残ります。