アブラナ属のつぼみと花茎、やわらかい若菜をなばなと呼んでいます。菜の花とはもともと黄色い十字花を咲かせるアブラナ属野菜の花のことを指していました。花屋さんに並ぶ菜の花は西洋アブラナの花になります。

もともとは食用ではなく菜種油をとるために栽培されていたもので、良い種をとるために摘み取った菜花や葉茎を捨てるのは勿体無いということで、明治以降に食べるようになったそうです。

ビタミンC、ビタミンE、β-カロテン、カルシウム、カリウムなど、栄養価は高く、刻んだり潰したりすることで発生する辛み成分には抗酸化作用や抗菌、抗カビ、がんの予防効果もあるといわれています。

漢方では血の滞りをなくす働きがあることから、生理不順の人や子宮筋腫がある人にはおすすめの食材で、特に産後の不調にはよく煮た菜花を食べると改善するといわれています。