お正月に鏡餅が供えられるようになったのは室町時代以降のことだと伝えられています。

江戸時代初期の武家の間に広まっていきますが、切腹を連想するのでと、刃物は使用せず手や木槌で「割る」ことにしたそうです。

ですが、神様の宿っていたものに「割る」という表現は縁起が良くないのでと、末広がりを意味する「開く」という表現が使われるようになったと言われています。

関東では1月11日に、関西では1月15日にこの行事を行い、お雑煮やお汁粉にして無病息災を願って餅を食べます。

また、1月15日は小正月。行事食として小豆粥があります。小豆の朱色が持つ邪気を払う力で一年間の無病息災を願います。

小豆には利尿効果があり、体内の余分な水分を排出する薬効に優れています。他にも胃腸の働きを整え、熱を冷まし、解毒する、余分な水分が滞った状態を改善するなどさまざまな薬効があります。