オクラはハイビスカスに似た美しい花をつけます。

食用としているのは、葉の根元の若い果実の鞘(さや)で、アフリカの東北部では2千年以上前から栽培されていたといわれます。18世紀にアメリカに渡米し、日本には明治時代に入って来たので「アメリカネリ」とも呼ばれるそうです。

実は大きくなり過ぎると繊維がかたくなり、味が落ちてしまうので、4〜8cmくらいの大きさで収穫され、流通します。

輪切にすると断面が五角形のものがほとんどですが、丸いものやギザギザの星形のものもあるということです。

独特のぬめりの成分は水溶性の食物繊維のペクチンで、整腸作用があり、便秘・下痢両方に効果があります。コレステロールやナトリウム、糖の吸収を阻害するので糖尿病や高血圧の予防に効果があり、有害物質を排出してくれることからガンの予防にも効果が期待されています。