沿岸の砂地に生息する二枚貝で、貝の表面には様々な模様があり、コハク酸と呼ばれる旨み成分から良い出汁が取れます。2月から4月にかけて身が太り、最もおいしくなりますが、薬効を考えて食べるとすると春が一番適しています。
春は肝を養生することが大切な時期であると言われていて、アサリには解毒作用を助けるタウリンや、鉄、ビタミンB₁₂などが多く含まれていることから、肝臓の働きを補う食材になります。
ビタミンB₁₂の構成成分として発見されたコバルトというミネラルには悪性貧血の予防や神経や体のリズムを調整する働きがあり、欠乏すると貧血、食欲不振、消化不良の他、集中力や記憶力が低下するといわれています。
最近は砂抜きの処理をされて販売されているものが多いですが、砂抜きの方法としては
*2〜3%の塩水に3時間ほど置いておく(王道?)
*50℃のお湯に入れてこすり洗いしたあとそのまま20分程度放置しておくという(時短)
があります。