ごぼうを食べる民族は少なく、ヨーロッパでは新葉をサラダで食べますが、根の部分を食べるのは日本と韓国、台湾だけだそうです。中国や欧米では食用としてではなく、薬として古くから使用されていました。
薬効としては利尿や発汗作用、解毒、炎症を鎮める、むくみ、咳、痰、めまいなど多様な症状に効果があります。豊富に含まれる食物繊維には腸内環境を整え、有害物質を排出し、コレステロールを下げてくれる効果があります。
ごぼうに含まれるイヌリンという食物繊維には小腸で糖を吸収しにくくする働きがあり、糖尿病予防にも効果があると言われています。ポリフェノールのひとつであるクロロゲン酸には脂肪の蓄積を抑える働きがあるために内臓脂肪の増加を予防してくれます。
皮と実の間に旨み、香り、薬効成分が多く含まれているので皮はタワシでこする程度にし、体に良い成分が多く含まれるごぼうを積極的に取り入れたいものです。